製造業の物流改革の経営コンサルティング・サービス
2023年8月14日制度導入前後のコンサルティングで運用成果を上げる
2023年8月14日
中小製造業の技能継承・技能伝承支援コンサルティング
製造現場の加工作業における技能の引き継ぎ・育成の方法
人から人への技能の伝承では限界があります。
個人が培ったノウハウ・技能を会社に残す仕組み、そこから人が学び習い練習して技能を高めていくための仕組みづくりが求められています。
▶ 主なコンサルティング内容
STEP1
・作業手順書、ノウハウ書の整備
・作業要領書、注意点・ポイント集づくり
STEP2
・固有技能、特殊技能の特定と技能ポイント明確化
・技能指導、OJTの仕組み化
STEP3
・技能育成制度、技能目標制度構築
・多能工化計画と実行
手作業が多く、仕事の良否がベテランの個人の技能によるところが大きく、技能が会社の競争力になっている場合には特に効果があります。例えば溶接、研磨、板金、プレス、配合、攪拌、組立、検査などで大きな改善がみられます。(ベテランから若手へ、人から人へ単に教えることを委ねているような場合と比べて)。
具体的な効果として、習熟スピードが速くなる、作業者本人の関心・意欲が上がり自分から仕事を覚えるようになる、精度・仕上がりの安定、後戻りや不良をなくす、ロス・ムダが減る、加工時間が速くなる、等があります。
新任者にいきなり難しい加工を委ねるとはいかないまでも、いずれ難しい加工も安心して任せられるレベルまで、レベルアップしていく道筋が見えてきます。
機械作業が中心の場合は加工工程、プログラム、図面・加工注意点等を中心に、ベテランのノウハウをポイント集にまとめつつ実践を通したOJT活動を行い効果(品質向上、時間短縮)が上がっています。
技能が向上するかどうかは作業者本人に依存するため、人によって差がついてしまうことが多いですが、一方でミスを減らす、事前に気づくための予防行動訓練、あるいは段取り作業の効率化、並行作業のコツ、その他周りのメンバーとの連携などにおいて、仕事のやり方・考え方・着眼点に改善がみられ、効果が上がっています。
なお、技能訓練の環境づくりのプロセスを踏まずに、「目標管理制度」「人事考課制度」「多能工化の推進」などの全社的取り組みに着手する事例が見られますが、つまずくことも多いです。それよりは、まず人・技能が育つ現場環境(学べる・習える・教える・伸ばせる)を整えてから、目標・多能工・評価制度を整備したほうが成果が上がります。
制度作りをしているがなかなか稼働しない、変化が見られない、成果が上がっていない、と感じているような場合は、前提として人・技能が育つ現場環境づくりに問題があることがあります。
また、最近は即戦力と思って経験者を採用したのに自社で活躍できていない、むしろ問題が起きてしまうという事例が見られます。
たとえ同じ技術・同じ加工のように見えても、会社によって顧客が違い顧客の要望も異なり、品質・コスト・納期の基準も異なり、加工方法、技能文化等、あらゆる面が異なります。経験者は「前の会社でこうしてきた」「自分はこうやってきた」という基準で仕事に臨みますが、それと当社の基準が乖離していることが通常だからです。そこで自社の基準を明確にするとともに何が奨励され何が禁止されるのかを明確にしていく現場環境づくりが必要になります。
<直近の対応事例>
溶接、プレス加工、板金、板曲げ、パイプ曲げ、切断、切削、研削、研磨、組立、検査、塗装、配合、攪拌、点検、オーバーホール・修理、図面から工程検討、試作、治具製作、等の属人的技能の言語化、ノウハウ化、OJT仕組み化
生産管理・生産計画・進捗管理、加工委託先・外注先調整、部材納期管理、受発注管理、原価見積り・加工工程見積りのノウハウ化、継承、OJT仕組み化
製造業の営業ノウハウ、事務管理も製造業固有の技能がありますので対応しています
上記に伴う作業手順書・注意点コツポイント集づくり(目的に応じて文字、画像、映像等使用) など
伝承の実効性をあげるため、教え方のトレーニング、実際のOJTに立ち会いアドバイス、作業指導のコツを教える、指導者の育成をあわせて行います。
技能継承・伝承、ノウハウ化、OJT、標準化のお悩みの際はご相談ください
株式会社技術経営フロンティア・代表コンサルタント。中京大学大学院ビジネスイノベーション研究科修了・修士(経営管理学)。日本中小企業学会、日本物流学会所属。公益社団法人日本バリューエンジニアリング協会正会員・専門家登録(Value Engineering Specialist)。