中小トラック運送業の成長・発展を実現する-最近のおすすめ社員研修
2022年7月21日内部コストを下げる着眼点-「工場の物流コストダウン」コンサルティング
2022年7月24日
中小トラック運送業の成長・発展を実現する経営コンサルティング・サービス
1.企業の成長を実現していくための仕組みづくりを支援します。
2.仕組みを運用し価値を創造していくための、社員の育成を支援します。
業務の管理、社員の育成、利益の確保の3つの視点から、マネジメント体制を充実させることにより、現場の努力が企業成果に結びつくような強固な会社づくりを支援します。
業務の管理
1、安全管理
(1)KYT(危険予知活動)の導入
配送や積みおろし作業中における危険を予測し、防止策を仕組み化します。危険予測と予防意識を高めるためのグループ活動を通して、個々の危険予知能力を高めます。
(2)労災事故の予防・対策
KYTを通じてケガなどの労災事故をなくすための活動・対策を行います。過去の発生事例分析を行い、原因を類型化して防止策を講じ、安全喚起の周知活動を行います。
(3)車両事故の予防・対策
トラックKYTを用いて車両事故をなくすための活動・対策を行うとともに、事故発生時の対応をマニュアル化・周知し、対応の迅速化を図ります。
2、品質管理
(1)5S管理(作業環境の整備)
トラックや備品、作業場の5Sを進めることが品質・効率・安全確保のための出発点です。業態の特殊性を踏まえた運送業界用の評価シートを使い、5Sの定着化レベルを高めます。
(2)作業品質(作業品質の管理)
作業の標準化・効率化を進める一方で、ヒューマンエラー(ピッキング・仕分けミス、誤配、遅配、伝票ミスなど)を防止するための仕組みを作ります。
(3)荷物事故の予防・対策
過去の事例分析から原因を類型化し、荷物事故を撲滅するための活動を進めます。事故発生時の対応をマニュアル化しておき、日々の周知を通じて顧客対応の迅速化を図ります。
3、業務の効率化
(1)生産性とコストの管理
倉庫・運送業務においてロス・ムダから生じる不要なコストを削減し、事業の生産性を高めて利益率を確保します。VE手法および他の状況に応じて各種の経営管理技術を適用します。
※VE手法:Value Engineering-Method 最小のコストで最大の成果を達成する改善手法
(2)改善活動の推進
小集団活動などのチーム制・ボトムアップ方式の改善活動を導入し、品質・安全・効率に関する問題・課題をテーマとして取り上げ、改善活動を推進します。
(3)社員の意識改革
改善活動の実践を通して、社員が自ら調べ、情報を集め、考えをまとめたり、自己の意見を述べたり、人と議論する機会を用意し、社員の自主性と意欲を育てます。
社員の育成
1、社員育成
(1)社内研修制度を作る
社員育成の仕組み作りとして、ドライバーや倉庫内オペレーター、運行管理者など、物流専門スキルを育成するための社内研修制度を構築します。
(2)目標意識を持つ
社員の自発性を促すための方法として、目標管理を活用します。BSCの技法を取り入れ、事業目標・事業計画と連動した目標管理制度を設計・構築します。
※BSC: Balanced Score Card バランスト・スコアカード 戦略と業務を同調させる手法
(3)評価制度の運用
社員育成の仕組みを整備し、運用していきます。運送のプロに求められるスキルを定義し、評価項目と評価基準を作って社員個々の活動や特性を評価します。
2、リーダー育成
(1)現場リーダースキルを明確にする
現場リーダーに求められるスキルを明確にした上で、実践研修を通じて現場リーダーを育てます。運送のプロとして求められるリーダーシップを実践できるようにします。
(2)チーム活動の導入
ドライバーの間にチーム制を導入し、チーム活動を通して現場リーダーが安全・品質・進捗など、現場の仕事に直結した業務管理やドライバー指導を円滑に行うための仕組みを作ります。
(3)リーダー・スキルアップ研修
リーダー・リーダー候補に対して個別に研修を行います。会社の問題・課題を抽出し、実際にどのように解決していけばよいか、現場・現実の問題解決に取り組んでいける研修を用意します。
3、人員の確保
(1)雇用を増やす
作業者やドライバーの確保が年々難しくなっています。雇用を増やすためには、募集・採用を戦略的に行うことが必要です。また、せっかく採用してもすぐに退職するということにならないよう、定着のための仕組みづくりを進めます。
(2)募集・採用を強化する
募集・採用活動として、求職者の志向や地域性を踏まえた募集広告作りを行います。また、会社のビジョンに対応した採用基準の設定、面接対応等の作り込みを行います。
(3)定着の仕組みをつくる
定着の効果を上げるためのポイントは、社内に社員育成の仕組みを作り、求職者がキャリアプランを描けるような求人活動を展開することです。また、会社や職場の雰囲気、企業風土・企業文化を適切かつ簡潔に表現し、社会貢献と関連づけて継続的にメッセージを発信していく体制を作ります。
営業の管理
1、経営戦略
(1)強みを明確にする
自社の強みを再点検するとともに、ポジショニングの再構築(事業領域の絞り込み)を行います。他社との差別化要素を明確にし、ライバル企業に対して「戦わずして勝つ」ポジションを構築することで、価格競争などの消耗戦を回避します。
(2)補完関係で強化する
戦略的補完関係を構築するための協力会社開拓を進めます。また、荷主の事業展開を見据えた物流サポート体制の構築を主眼にしたアライアンスを検討します。
(3)業務を広域展開する
業務面では、流通加工や物流センター業務の受託、在庫・受発注業務への進出など、業務拡大・業態展開により、複数の収益源を確保します。
2、管理会計
(1)利益管理の仕組みを持つ
適正利益を確保するための前提として、費用や利益を適切に把握するための仕組みづくりが欠かせません。事業規模や業態を踏まえた営業所別・車両別の収益性管理の仕組みづくりを行います。
(2)物流KPI管理を行う
業績評価の仕組みづくりとして、「KPI管理」を用います。コスト管理やサービスレベルの評価、業務や戦略目標の達成度評価など、企業活動の項目ごとにカギとなる指標を設定し、目標値と実績値の差異分析を行って、次の行動を徐々にレベルアップさせていきます。
※KPI管理:Key Performance Indicator 重要業績評価指標を用いた業績管理の手法
(3)間接業務を管理する
間接業務(主に事務仕事)の管理についても管理会計の考え方を導入し、効率化を進めます。運送経営では事務作業が煩雑になりやすく、コスト負担は大きなウエイトを占めています。ワークフローを整理し、「ABC」手法を用いて間接業務コストの見える化を進め、効果的な改革を進めます。
※ABC: Activity Based Costing 活動ごとに原価を割り振ってコスト構造を見える化する手法
3、マーケティング戦略
(1)誰に、何を、どのように提供していくのかを決める
「誰に、何を、どのように」提供していくのかを再構築し、鮮明な「旗」を掲げるようにします。自社・市場・競合の分析を行うとともに、事業のブランディング戦略や顧客とのコミュニケーション戦略を導入し、貴社のマーケティング力を強化します。
(2)営業活動を強化する
営業活動によって販路開拓を進める場合には、自社の戦略や資源に合わせて方向性を定め、的を絞った営業展開を行うことが大切です。市場における自社の立ち位置を明確にすることで、ターゲットを絞り込み、効果的な営業活動を展開します。
(3)営業スキルを高める
営業チームや営業部員を持っている場合には、仮説思考やPDCAスキルの育成を中心とした営業力強化のための研修を実施します。提案型企業への転換を狙う場合には、自社のコンサルティング能力を高めるための社内研修を行います。
株式会社技術経営フロンティア・代表コンサルタント。中京大学大学院ビジネスイノベーション研究科修了・修士(経営管理学)。日本中小企業学会、日本物流学会所属。公益社団法人日本バリューエンジニアリング協会正会員・専門家登録(Value Engineering Specialist)。